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ドル・ショックとは

 

読み方:どる・しょっく
別名 :ニクソン・ショック
英語 :dollar shock
分類 :世界経済 | 日本経済

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1971年8月、ニクソン米大統領のドルと金の交換停止を含む新経済政策発表に、世界経済が受けた衝撃的な影響のこと。

一般的には「ニクソン・ショック」と呼ばれる。

当時のアメリカは、1960年代にベトナム戦争や対外的な軍事力増強などを行った結果、大幅な財政赤字を抱え、国際収支の悪化から、金の流出に悩んでいた。

さらに、ドルが世界経済を支えている以上、世界経済の拡大につれて、国際流動性としての大量のドル流出は避けられないが、それが過大となると、ドルの信用が一層低下するというジレンマ(流動性のジレンマ)に陥った。

そして、米国の金の準備量をはるかに超えた多額のドル紙幣の発行を余儀なくされ、金との交換を保証できなくなった。

こうした背景のもと、ドルと金との交換を停止することにより、金流出を防ぎ、輸入課徴金の実施などのドル防衛策を発表した。

これによりブレトンウッズ体制は崩壊し、米ドルは信用を失って大量に売却、大暴落した。

その後の為替相場は変動相場制になり、円高・ドル安で日本経済は打撃を受けた。


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